1. 亡くなった方の基本情報を収集する
手続きのスタートとなるのは、被相続人(亡くなった方)についての基本的な情報を確定することです。
まずは、次の3点の書類を揃えましょう。
- A. 住民票除票
- B. 除籍謄本・戸籍の附票の写し
- C. 名寄せ帳
「住民票除票」と「除籍謄本」を取得し、亡くなった方の「最後の住所」と「亡くなった年月日」を書類上で確認します。
どちらか片方だけでも用は足りますが、念のために両方の記載を確認しておくほうが安心です。
さらに、亡くなった方が所有していた不動産を洩れなく把握するために、「名寄せ帳」をこの段階で取得してしまいましょう。
正式には後の「相続財産の調査」の段階でおこなうことですが、遺産のうちでも価額の大きい不動産などは早めに把握しておく必要があるからです。
書類の取得
住民票除票
死亡により住民登録が削除されたことを示す証明書です。
亡くなった方の住所地の役場で発行してもらいます。取りに行く方の本人確認書類のほか、亡くなった方との関係がわかる書類が必要です。
内容の確認
ここまでで、以下の情報が確定します。
これらは今後も繰り返し使うことになるので、すぐに参照できるように、正確に書き写して手元に置いておきましょう。
- 亡くなった年月日
- 亡くなった方の最後の住所
- 遺産に含まれる土地の地番と建物の所在地
手続きが進むにつれて多くの書類が集まり、管理するのが大変になってきます。これらの書類はあとで添付書類として使うのですが、必要な情報を参照するために書類を引っぱりだしたり、持ち歩いたりするのは大変です。
そこで、基本的な情報だけを集めておく台帳のようなノートを一冊用意し、各書類を取得した際に要点だけを書き写しておくことをお勧めします。官公庁に赴く際は、そのノートを必ず持参するようにしてください。
取得した書類そのものは、使うときがくるまで、まとめてクリアファイルなどに保管しておくといいでしょう。
手続きガイド
- 1. 亡くなった方の基本情報を確認する
- 2. 亡くなった方の戸籍を収集する
- 3. 相続人を確定する
- 4. 相続財産の調査
- 5. 遺産分割協議
- 6. 遺産分割協議書を作成する
- 7. 不動産の名義変更に向けて